任天堂の新たなる名作「ピクミン」について語ってみる!

マリオ、ポケモン、ゼル伝などと同じく今では任天堂の看板タイトルだと言えるのでは! 本格的なゲーム性と独創的な世界観の傑作。

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新たなる名シリーズ、その第1作目!

『ピクミン』(Pikmin)は、2001年10月26日に任天堂より発売されたニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフト。

シリーズの第1作目であり、この初代『ピクミン』が非常に高い評価を受けたことから続編が作られていくことに。

単発だけで終わらずに新しいシリーズを生み出したことが、『ピクミン』がとっても魅力的ですごいゲームだった証拠でしょう。みんな、続編を作ってほしい! もっと『ピクミン』の世界で遊びたい、と思ったわけですよ。

なお、ピクミンというのはゲーム中に出てくる生き物の名前でもあるので、この記事ではゲームタイトルを『ピクミン』、生き物の方はピクミンと書くことにします。

しかし、2001年の発売ということは改めて考えると15年以上前のゲーム! そんな昔だったとは……今見てもすごい作品ですよ。システムもグラフィックも、ぜんぜん古くない。

新しさと驚きがあるゲームシステム

『ピクミン』の任天堂公式ゲームジャンルは「AIアクション」とのこと。もうちょっと一般的な言葉で言えばRTS、リアルタイムストラテジーでしょう。

それぞれが独立して行動できる100匹のピクミンを使って、敵を倒したり障害物を壊しながらパーツを回収していくのがゲームの目的。

ピクミンたちは簡単なAIであり、周りの物によって行動を変えます。敵である野生生物に近づけば自動的に戦い始めたりするわけですね。そして、画面の外にいる間にもちゃんとリアルタイムで動いてる。

最大100匹のピクミンを同時に動かすことができ、効率のよくパーツを回収するにはマップの最適な場所に最適な数を配置していく必要がある。

大量のピクミンを連れてマップを走り回り、命令を出して、どんどんパーツを集めていく。この楽しさは、やばいですよ! むっちゃくちゃ面白い!

私がそれまでに遊んだことがあるゲームは、マリオみたいに「1人の主人公を動かすゲーム」でした。主人公はいつもカメラの真ん中で、主人公の近くだけを気にすればいい。

でも、『ピクミン』はぜんぜん違う。ピクミンたちをバラバラの場所に分けて活動させることができ、色んなことが同時進行で進んでいく! 驚きと興奮のあるゲーム体験でしたね。

ウィキペディアによると、N64(ロクヨン)だと100匹も同時に動かせなかったとのこと。ゲーム機の性能が上がったことで生まれた、新しいゲームだと言えます。

意外とハードで難しい

しかし、ゲームバランスは意外とハード。

まず、ピクミンたちはよく死にます。上手く命令しないと余裕で死にまくる。ピクミンも普通の生き物の一種であり、本当に死ぬんですよ。自分たちの仲間が死んでいく、これは子供の心には結構なダメージが……

ピクミンが死ぬときは「みゅうんん……」みたいな悲しい声を出しながら動かなくなって消える。罪悪感がやばい。ゲームって楽しいはずなのに、めっちゃ心に刺さる(笑)

しかも、死に方のバリエーションが豊富。食べられる、覚える、溺れる、寄生される、つぶれる……などなど。ピクミンを基地に連れて帰らずに終わると、必死に逃げてくるのに間に合わずに野生動物に食い殺されるムービーが……

そして、ゲームクリアするのも難易度高め。

ストーリーとしては、主人公であるホコタテ星人「オリマー」の宇宙船がピクミンたちの星に落下。宇宙船はバラバラになって30個のパーツに。修理に必要なパーツを30日以内に集め直して星からの脱出を目指す、という感じ。

つまり、1日に1個づつ集めていけばいい計算だけど……初心者には難しい。ゲーム内の1日は約13.5分。よってストーリーモードは13.5分×30日=405分。短く思うかも知れませんが、初心者は失敗とやり直しでもっともっと時間かかるので大丈夫(笑)

私も1発クリアなんてできませんでしたねぇ。パーツを回収するには野生動物を倒したり障害物を壊してパズルを解いたりする必要があるけれど、作業が上手くいかなかったりピクミンを死なせまくったり……

このゲームには結果によって3種類のエンディングがあります。

・30日を越えて脱出に必要な宇宙船のパーツが集まらなかった → ゲームオーバー
・30日を越えて必要な宇宙船のパーツを全て回収して、かつ全てのパーツが集まらなかった → ぎりぎり脱出エンド
・30日を越えるまでに全てのパーツを集めた → グッドエンド

ゲームオーバーの内容は、すごく衝撃的。ネタばれになりますが、脱出は失敗するんですよ。つまりオリマーは……? ピクミンも死ぬけど、主人公のオリマーも無敵のヒーローではない。

世界観的にもゲームバランス的にも、結構ハードなゲーム。

独創的で、魅力ある世界観!

RTSという日本ではマイナーなジャンル、そして色々とハードなゲームバランス。それなのに大人気となった理由は魅力ある世界観でしょう。ゲームのシステムが世界観と融合していて、プレイヤーはどんどんゲームに引き込まれていくのです。

個性あるキャラクターデザイン かわいさと不気味さの融合

まず、なんといっても生き物のデザインが最高。

例えば、ピクミンというのは「頭に葉っぱが生えた、植物と動物が混ざったような小人」。赤、黄、青の3種類がいます。

体が真っ赤で頭に葉っぱが生えた小人……? 言葉だけ見ると不気味な気がしますよね(笑) 実際、ゲーム中でも無表情に近く冷静に見ると怖い気もする。

でも、その鳴き声とか動きはとってもかわいい! 実際にゲームをやっているとすぐに強い愛情を感じるようなりますよ。

敵となる野生動物も、丸っこい奴らが多くてかわいい。でも、目が大きかったり無表情だったり怖い雰囲気もある。そして、容赦なくピクミンを殺してくる。

ピクミンもそれ以外の生き物も、かわいさと不気味さが見事に融合しています。すさまじいセンスを感じますね。この個性的なキャラクターデザインこそが『ピクミン』が大ヒットした理由なのは間違いありません。

すばらしい映像美 特に水の表現がやばい

そして、こういった個性的な生き物たちと自然環境を表現するグラフィックがすごい。ゲームキューブ初期に発売されたゲームだけど、当時としては圧倒的な映像美ですよ。

N64のカクカクした世界とは比べものにならない、滑らかで細かい世界。始めてプレイした時は感動しましたねぇ。まずはグラフィックで驚きと興奮を与え、そこを入り口に世界観とゲームシステムにユーザーを捕まえる。まさに理想的な展開。

特に、水の表現はすごすぎる。今見ても美しいですよ。任天堂は水の表現にこだわる会社だと言われますが、まさにその通り。15年以上前のゲームとしてはやばいレベル。

巨大な謎と、広い世界観

さて、この『ピクミン』シリーズの世界設定には巨大な謎があります。

主人公のホコタテ星人オリマーが不時着した星、これはゲーム内の情報からすると、どうも地球のようなのです。しかし、ゲーム中には人間なんて影も形も出てきません。これはかなり謎の状況。

地球なのにピクミンたちのような不思議な生物たちが暮らしている。そして、人類は消えてしまった……?

『ピクミン』シリーズの地球には、いったい何が起こったのでしょう? 人類はどうなってしまったのか?

ゲーム中でのストーリーは大したものではありません。1人の男が不時着した星から脱出するだけ。しかし、その背後には本格SFにもなりそうな巨大な謎と広い世界が感じられる。

この謎については任天堂からの公式な説明はなし。『ピクミン』シリーズの謎は解明されないままであり、それによってプレイヤーはゲームをクリアした後も想像力を刺激され続ける。これも『ピクミン』の魅力の1つだと私は思いますね。

ゲーム部分だけでなく、とても独創的で広がりのある世界観であり、グラフィックがきれいで、ピクミンがかわいいゲーム。それが『ピクミン』!

さすがに15年以上前のゲームなので、最新ゲームと比べればグラフィックもきれいじゃないし、ゲームのボリュームも多くはありません。

でも、今まで書いてきた内容に少しでも興味を持った人には間違いなくオススメできる名作ですね!

まとめ

・2001年10月26日に任天堂より発売されたニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフト。

・ゲームジャンルはRTS

・この『ピクミン』が非常に高い評価を受けたことで、シリーズが続いていくことに。

・大人気となった理由は魅力ある世界観では。ゲームのシステムが世界観と融合していて、プレイヤーはどんどんゲームに引き込まれていく。

・大量のピクミンを連れてマップを走り回り、命令を出して、どんどんパーツを集めていく。この楽しさは、やばい!

・だけど、ピクミンたちはよく死ぬ。罪悪感がやばい。

・クリア難易度も高め。世界観的にもゲームバランス的にも、結構ハードなゲーム。

・ピクミンもそれ以外の生き物も、かわいさと不気味さが見事に融合している。すさまじいセンス。

・当時としては圧倒的な映像美。特に、水の表現はすごすぎる。

・『ピクミン』シリーズの地球には、いったい何が起こったのか? 背後には本格SFにもなりそうな巨大な謎と広い世界が感じられる。

・少しでも興味を持った人には間違いなくオススメできる名作

 

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