①公開できる範囲でプロフィールを教えてください!
性別:よく間違われる
好きなもの:拳銃
出身:九州生まれ、関西育ち、関東住み
主な活動場所:カクヨム
あれは、2年前。
子育ても仕事も一段落して、ふと短編を書いてみたくなったんです。
そして十数年ぶりに書いてみると、今度はどこかネットに上げてみたくなるもんで。
だけど、かつての自前サイトは既にパスワードが不明で管理者ページにアクセスできず、どうしようかなとTwitterをはじめてみたら、かつての創作友達がなにやら格好いいロゴのサイトに小説をアップしている模様。それが、カクヨムとの初めての出会いでした。
いそいそと私もカクヨムに登録してみたものの、知り合いはかつての友人たち数人しかおらず、それでも久しぶりに書いたものを読んでもらえると、すごく嬉しかったなぁ。
そうやってポチポチかいているうちに、自分の性癖を詰め込んだものを書いてやろうかなと思って書いたのが『小説に使える裏社会知識』というエッセイ。
これが、たまたま運営さんのピックアップレビューに載り、あっという間にPVが伸びました。
そうこうしているうちに、カクヨムコンテスト2というものが始まります。なんでも、大賞や特別賞になると書籍化されるんだって! すごいコンテストもあるもんだなぁ・・・・・・と思ってました。カクヨムコン1や他のコンテストで読者選考に残った作品や作者さんたちなんて、遙か高み過ぎて、生きている世界が違う感覚でした。
まぁ、私には関係ないし。そう思ってたんです、あのときはまだ。
だけど、Twitterでカクヨムコン2に参戦するというツイートが沢山流れてくると、もしかして私も参加できるかも?という気になってきました。とっても軽い気持ちでした。どうせ、誰にも読まれないだろうし、って。そんなわけで、前に書いた『小説に使える裏社会知識』やそのあとに書いた『小説に使える国際社会の闇知識』を使って、自分も何か書いてみようかなと思い至って。
そんなこんなで、カクヨムコン2が始まってからネタを考えはじめ、書き始めたのが『撃ち落とされるまで、あと何分?』っていう、イスラム国と同時多発テロをネタにした作品でした。
これが、なぜかカクヨムコン2の現代ドラマ部門で☆200以上とって3位以内にずっと居座るようになりました。
このとき、沢山のカクヨム作家さんたちとも知り合いになれて、いっきに創作仲間の世界が広がったりもしました。
受賞はできなかったけど、読者選考には残れた。次はもっと本気で狙おうと思って書いたのが働くヒトコンテストに出した『この財産、差押えます!』という県庁の税金徴収をしている人たちの話だです。これは一ヶ月くらい順位1位を維持していた。けれど、またしても受賞はできませんでした。
そして。カクヨムコン3が告知されたころ。Twitterで#書く予定のない作品の告知 みたいなタグがはやっていました。私はそこに、『この財産、差押えます!』の主人公が異世界に転生して、ドラゴンを差押えるっていうのを軽いノリで書いたっけ。
そのあと、カクヨムコン3に何を出そうかいろいろ考えてキャラ文芸で現代ドラマものを書こうかなと思ってたんだけど(このネタも後日、異世界に飛ばされて、『魔獣密猟取締官』になったりしてるんだけどね)。
やっぱり一番人気があって、一番参戦者も読者も多い異世界ファンタジーで勝負してみたくなって。
書いたのが『あなたのドラゴン、差押えます』です。
これは最終的に読者選考を上位5位あたりで通過して、特別賞を受賞。
12月5日に、Lーエンタメシリーズのひとつとして発売予定です。
その後、ドラゴンブック新世代コンテストでは、『魔獣密猟取締官になったけど、保護した魔獣に喰われそうです。』も特別賞を受賞。こっちも書籍化されるといいな。
②最も多く書いているジャンルは?
現代ドラマと、異世界ファンタジー。
元々、裏社会や国際問題、オカルトものなんかをテーマにした現代ドラマや現代ファンタジーをよく書いていました。
ここ1年くらいは、異世界転移+お仕事もの、みたいなのをよく書きます。
③使っている投稿サイトのマイページ、または個人サイトのURLをどうぞ
④「これが自分の代表作」と思う作品と、その面白さについて語ってください!
『あなたのドラゴン、差押えます』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054884188435)
第3回カクヨムweb小説コンテスト 異世界部門 特別賞受賞
12月5日発売
元徴税官の作者が語る、異色の異世界お仕事小説。
不本意ながら異世界に転移してしまった、県税職員の佐久間は現地でも徴税官として働くことになる。
ドラゴンを差押える!? 奴隷市場に強制捜索!? 初夜税ってなんだよ!!!!
古竜の子ども・エパを相棒に、ときに現地の考え方に戸惑いながらも、ひとつひとつの案件に真摯に向き合い続ける佐久間。
しかし彼は、やがて戦争とドラゴンたちの隷属という大きな問題にぶつかることになる。
チートも何もない。普通のアラサー公務員にすぎない彼は、果たして世界を変えることができるのか?
『魔獣密猟取締官になったんだけど、保護した魔獣に喰われそうです』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054886001912)
ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテスト 特別賞受賞 書籍化検討中
「魔獣が好きそう」という理由だけで魔獣密猟取締官にされた元刑事のタケト。
巨大なフェンリルにのる不思議な少女・シャンテとともに、密猟者達から魔獣を取り返すために奮闘するハートフルアクション!
神と崇められるフェニックス。
人間を喰う、川の主・ケルピー。
モフモフ、キュートなカーバンクル。
そして大地を揺るがすほどの、砂くじら。
などなど……。毎章、沢山の魔獣達が登場!
⑤創作について、こだわっていることは何ですか?
はじめから順番に書くこと。
途中のシーンやラストを先に書いてしまうと、どうしてもあとになってキャラ同士の関係や感情の部分に齟齬が出来てしまう事が多いので、登場人物たちが経験していく順番に書いています。そうすることで、登場人物たちの微妙な心情の変化まで矛盾なく書くことができる・・・・・・気がするので(書けているかどうかは、また別問題として)。
自分にとって腑に落ちないことは、書かない。
話の展開がなんか自分の腑に落ちないこともあると、どれだけ見栄えするシーンだったとしても、ばっさり切り捨てて書き直します。
どっか引っかかるものがあるということは、何かキャラに不本意なことをさせているときだと思うので。
何がそのキャラの意に沿わないのか、どういう行動が最もそのキャラらしいのか、それはなぜなのか、彼・彼女は何を思っているのか、それを突き詰めて腑に落ちるまで考え続けます。
たとえ名前のないモブキャラだったとしても、彼らの意に沿わない話の展開にはしたくないです。彼らにだって人生があり、彼らの物語の中では主人公であるはずなので。
あとは。自分が感動したこと、憤ったこと、やるせないと思ったこと、泣いたこと、好きなこと・・・・・・自分に刺さった全部を自分なりに研ぎ澄ませて作品にかえて、刺しに行く。それだけ。
⑥想定読者は? 自分の作品をどんな人に読んで欲しいですか?
その作品によって違います。
『あなたのドラゴン~』だったら、想定読者は20代~40代の社会人です。とくに、実際に国税や地方自治体で税金の徴税の仕事をしている人たち、その他の公務員の人たち、民間企業とかで料金徴収や債権回収をしている人たちに読んでもらえたら嬉しいな、なんて思っています。
そういう人たちが読んでくれて「なんだ。俺たちの仕事、結構面白いじゃん」って思ってくれたら最高かな、と。
『魔獣密猟取締官~』は、モフモフやペタペタや動物が好きな方に特におすすめ!!!
私、昔は色々動物飼ってたんですが、いまはアレルギーがあるので飼えないんですよね。
その「うぉぉぉぉぉぉ、動物モフモフしたいんじゃぁぁぁぁぁぁ」という思いを作品にぶつけました。
存分にモフモフしてください!!!!
⑦web小説作家として自分の強みは何だと思いますか?
リアリティと知識、でしょうか。
元々、行政の仕事をしていて内政的なものや国際問題は興味がありました。
それ以外にも、社会問題ネタが好きでドキュメンタリーなどよく見ていました。
あとは徴税の仕事とかを通じて、いろんな問題を抱えた人たちを何百人と見てきました。
そのあたりの経験と知識が作品に活きてるのかなと思います。
⑧ネタ集め、プロット作成などはどんな感じでやっていますか?
まず、書きたいテーマを決めます。
それに関する本を数冊~十数冊集めます。
ひたすら読み込みます。
読み込んで頭の中に知識が飽和してきたところで、そこから糸を紡ぎ出すようにストーリーを考えていってプロットを作ります。
キャラを組み立てるのは本文を書く直前のことが多いので、プロットには大概「主人公男」「ヒロイン女」「獣人の仲間」とかそんな感じで書いてあります。
⑨小説を書く中で1番苦労するのはどんな部分で、どんな風に乗り越えていますか?
第一話を書くのが一番苦労します。
ここで読者を掴んで、いかに次話にまで引っ張っていくかが作品がどれだけ評価を得られるかの鍵になってくるので、一番悩むし、一番気を遣います。
上にも書きましたが、私は極力時系列の順番で書くようにしているので、一話を書いた時点では自分自身もまだ世界感にもキャラにも慣れていなくて、思うように書けない・・・・・・それなのに、この一話が作品のなかで一番重要といっても過言ではない・・・・・・というわけで、何度も何度も何度も書き直します。
⑩影響を受けた作品を紹介してください
『魔術師オーフェン』
コミカルな無謀編も、シリアスな本編もどちらも大好きでした。
あれの影響で、ストーリーの本編だけでなく、登場人物たちにはそれ以外の生活やその後、その前の人生もあるんだということを強くすり込まれたような気がします。
『宇宙船サジタリウス』
歳がバレますね。
子どものとき嵌まってました。
主人公たちが立ち寄って、そこの問題を解決し、再び去って行く・・・・・・っていうスタイルの作品が好きになったのは間違いなくこの作品のおかげ。
『マスターキートン』
国際問題や社会問題がエンタメになりうるんだ!と衝撃をうけた作品。
こういうものが書けるようになりたい。
『BEASTARS』
こんな風に濃い群像劇が書けるようになりたい。
全部獣人キャラなのに。それなのに、キャラ造形のリアルさがすごい。
こんな風にキャラを書いてみたい。
あと自らの獣人萌えに気付いたのは、この作品のせい。
⑪最後に一言どうぞ!
世の中、なんでこんな面白いことがいっぱいあるんだろうね。
私も、その「面白いこと」の一端が担えるようになれればいい。
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