魅力的な世界観、かわいいキャラクターたち、さっぱりとした破壊の楽しさ。売り上げの少ないマイナー作品でも、すばらしいゲームってのはあるんです!
スカイガンナー、隠れた名作!
「スカイガンナー」は、2001年9月27日に発売されたPlayStation 2用の3Dシューティングゲーム。
3次元的な立体空間の中を飛び回り、敵を破壊していくことでゲームが進行。ただし、後で詳しく書きますが重い世界観ではなく明るくて誰も傷つかないステキなゲームなんですよ!
2001年の発売なので、今となっては15年以上前の作品。しかし、まだまだ根強いファンがいます! 知名度は低いですが「隠れた名作」と呼ぶにふさわしいでしょう。
私も超大好きですね~。今さらブログに記事を書いて、みなさんに魅力を伝えようと思うぐらいには!
ゲームソフト本体はもちろん、攻略本も持ってますよ~! 機械のデザインなんかが好きな時に見れてファンとしてはたまらない一冊!
あと、ゲームBGMが録音されたCDも持ってたはずなんですが……こちらは探してみても見つかりませんでした。音楽もステキなゲームなので、もったいないことしちゃいましたかね……
世界観が、最高!
このゲームの魅力と言えば、何といっても世界観でしょう。ロマンと癒しがつまっています!
世界観は、大ざっぱに言えばスチームパンク。登場する飛行機もジェットエンジンではなくプロペラ機。また大型の飛行船なんかも出てきます。
そして、物語の舞台となるのは地中海みたいなところ。青い海! 白い街! 白い雲!
どうでしょう、地中海の白い街の上をスチームパンク的な飛行機で飛び回る、これだけでものすごくステキだと思いませんか!? これ系が好きな人にはたまらんですよ。
機械のデザインもいんですよね~。ちょっとオモチャっぽいというか、リアリティよりもかっこよさと面白さを優先してて良い感じ! 全長2kmの巨大空中戦艦とかも出てきたり!
説明書に書いてありますが、スカイガンナーは「空を飛ぶことが難しくない世界」という設定。リアルな世界観もいいけど、こういうファンタジー路線もいいでしょう!
そして、飛行機などによる派手な空中戦が展開されるわけですが、このゲームでは誰も死にません。
敵は「プーレ」という名前で機械で作られた小人みたいなやつらだけど、乗ってる兵器を破壊するとパラシュートでちゃんと脱出するんですよ! 兵器はバラバラになっちゃうけどプーレたちは無事。この演出、いいと思いません? キャラへの愛がありますよね。
主人公たちも撃墜されてゲームオーバーになると、ちゃんと不時着した画像が表示されます。本気の戦いではあるんだけど殺し合いじゃない。
どうですか、この明るくて平和な世界! 癒されますよ~。
公式ページからストーリーを引用すると
ここは空を飛ぶ事が難しくない世界。
戦闘艇を操り、大空を部隊にさまざまな依頼を請け負う者たちがいます。銃のついた戦闘艇に乗る彼らは、ガンナーと呼ばれています。今回のお話は「リーヴ博覧会事件」。リーヴの街で活躍するガンナー、シエルとコパンが天才的犯罪者ヴァントルとはじめて出会ったとときの物語です。博覧会の開催を記念してリーヴに寄港した豪華客船メルヴィーユでは永久機関の披露パーティーが開かれていました。パーティーの最中、永久機関を狙って天才犯罪者ヴァントルが現われます。
ヴァントルから永久機関を守るため、大空へ飛び立ったシエルとコパン。メルヴィーユのパーティー会場にいた新人ガンナーのファム。リーヴ市警の敏腕警部アルディ。それぞれが自慢の戦闘艇に乗って、ヴァントルに向っていきます。永久機関はどうなってしまうのでしょうか。
そしてガンナーたちは……。事件はこうして幕を開けました。
なんというか、少し絵本みたいな雰囲気? わくわくさせてくれる文章では! 全体的に世界観が細部まで練り込まれていてすばらしい。
OP曲が、すごくいい!
このゲーム、OP(オープニング)の評価もすっごく良いんですよね! きれいな映像で今まで説明した世界観が一瞬に伝わってきます。OPが良いゲームは良いゲーム。
そして何より、曲がいい! とてもきれいな歌で、ゲームの歌としては個人的には1番好きです!
歌詞は覚えちゃいましたよ、はるか~な空に誓え♪ 「スカイガンナー OP」と検索すれば、すぐに見ることができるのでぜひどうぞ。(著作権の関係で動画をここに載せられないのが残念……)
ゲーム部分も、破壊が楽しい!
もちろん、このゲームの魅力は世界観だけではありません。ゲーム部分も、個性的で楽しく遊べます。
立体的な空間の中を自由に飛び回り、たくさんの飛行機と大きな空中戦艦を壊しまくる! でっかいものをぶっ潰すのはストレス発散!
敵をまとめて倒したり、連続で倒したりするとスコア(点数)が一気に上がりまくるのもテンション上がりますね。上手くなってくると始めの10倍100倍のスコアを稼ぐこともできるように。
↑に書きましたが誰も死なないので軽い気分で遊ぶことができるのもいいところ。こういうゲームって正義のヒーローである主人公も冷静に考えれば大量殺人者だったりするので……(笑)
売れなかった理由、このゲームの欠点
さて……ここからはスカイガンナーが売れなかった理由、「隠れた」名作になってしまった理由、つまり欠点について書いていこうと思います。
今までこのゲームの良いところを紹介してきましたが、この先はダメな部分について。大好きな作品なんですが、ぶっちゃけ売れないには売れない理由があるもので。物事を紹介するには平等に行かないと……
①3Dシューティングというジャンルが操作が難しく人を選ぶ
このゲーム、立体空間の中を飛び回って敵を攻撃していくだけど、慣れないと操作が難しいんですよ。
始めたばっかだと攻撃を当てるどころか敵を見つけることすら出来なかったり。上手くカメラを動かさないと何も分からないままゲームオーバーに……
あと、3Dということで酔う人もいたりするみたいですね。私は平気でしたが、カメラの動きで気分悪くなることがある。
取りあえず3Dシューティングというジャンルがちょっと人を選ぶマニアックなジャンルだったと言えます。
②初心者殺しのイベントがある
そして、ちょっと操作に慣れてきても難易度が跳ね上がる初心者殺しのイベントで諦めてしまう場合も。
4面と5面にあるんですよ、初心者殺しのイベントが。遊んだことある人なら分かるでしょうが「アルディ警部の装甲車を守る」「クロスミサイルを一気に6本誘爆させる」これが難しい。私も余裕で10回以上ゲームオーバーになりました……
時間制限が短くて、操作が遅れるとあっさりとゲームオーバーになります。このゲームだけに限りませんが、急に難易度が上がると初心者としてはつらいのはよく分かります……私も心が折れて投げ出してゲームありますもん。
③ゲームボリュームが少ない
ゲーム全体でのボリュームが少ないってもの大きな欠点ですねぇ。
ストーリーは1周で1時間ほどのものが3人分あるだけで、残りはオマケ。しかも、3人のストーリーは基本的に同じステージ構成。オマケまで含めても11ステージしかありません。
ストーリーが短いのは残念なところ。もちろん、繰り返し遊ぶことでドンドン上手く遊べるようになって楽しくなるけど、エンディングを見るだけなら買ってからあっという間。
スコア稼ぎのやり込みプレイが好きなら長く楽しめますが、物語を楽しみたいって人にはオススメできませんね。
番外編 5面の最初がテンポ悪い
あと、どうしても書いておきたいのがシエルとコパンにおける5面開幕のテンポの悪さ。やった人にしか分かりませんが、あそこだけすごい退屈。ひたすら出てくる小型をつぶすだけ……
5面の他の部分の稼ぎが楽しいだけに、頭の部分がテンポ悪すぎてつらい。
総評 世界観は最高だけど、ゲーム部分は欠点が目立つ
今まで書いてきたように、ゲーム部分は欠点が目立ちます。始めは操作が難しくゲームボリュームも少ない。慣れてくれば楽しいんですけどねぇ……
世界観は最高で、好きな人にはたまりません。でも、ゲームとしては売れなかったのもしょうがないってところでしょうか……
まとめ
・15年以上前の作品だけど、今でもファンがいる隠れた名作!
・世界観が最高! 青い空、スチームパンク! いやしとロマンがつまっている。
・OPも評価が高い!
・ゲーム部分も慣れてくれば楽しい
・世界観はすばらしいけど、ゲーム部分は欠点が目立つ。売れないには売れないだけの理由があるってことか……
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