今の日本だとソシャゲが大人気。パズル&ドラゴンズ、モンスターストライクなどを中心に多くのプレイヤーを集めて高い利益を出している。
なぜ、このような状況になっているのか? ソシャゲの良さとは! 今さらだけど考えてみますよ~
作品の面白さは家庭用ゲーム機の方が上だとは思うが……
多くの人がソシャゲを遊ぶようになり、その分だけコンシューマー(=家庭用ゲーム機)業界は客を取られてしまったと言われますよね。
この状況を見て、家庭用ゲーム機のファンは「ソシャゲなんてゲームじゃない! コンシューマーの方が面白いのに!」なんて怒ったり。
確かに、作品の面白さはコンシューマーの方が上だとは思いますよ。スマホよりも家庭用ゲーム機の方が性能は上なので、それを利用して本格的なゲームを作ることが可能。コントローラーも専用のものがあり、スマホを操作するより複雑な動きができますし。
しかし実際問題としてソシャゲが大人気になわけで。そこには何か理由があるはず!
なお、この記事ではスマホで遊ぶゲーム全体を「スマホゲーム」、その中でも特に基本無料かつガチャなどの継続的な課金要素があるものを「ソーシャルゲーム(ソシャゲ)」、有料だけど買った後に課金要素がないものを「買い切りゲーム」と呼ぶことにします。
そもそも、新しい技術が出てくると市場が変わるのはしょうがない
さて、ソシャゲ自体の考察に入る前にゲーム機の歴史を少しだけ確認しておきたいと思います。
日本において最初に流行したゲームと言えば「インベーダー」! 1970年代の後半に社会的ブームに。この当時のゲーム機は大型であり、ゲームセンターなどに設置されていました。
それが80年代になると任天堂の「ファミコン」の大ヒットによって、家庭用ゲーム機が中心となる時代がやってきます。家庭用ゲーム機に客を取られ、ゲームセンターはゆっくりと衰退していくことに。
(画像はウィキペディアより)
90年代になると一般家庭にもパソコンが広がり始め、それに合わせてパソコン用のゲームも発売され始めます。
そして、2010年代になると超高性能化した携帯電話が「スマホ」という新しい存在として登場。スマホ用のゲームが増え始め、現在のような家庭用ゲーム機の衰退を引き起こします。
要は、新しい技術が出てくると市場が変わるのはしょうがないってこと。家庭用ゲーム機だってゲームセンターから客を取って衰退させたわけで、今度はスマホのゲームによって衰退させられるのも時代の流れとして当たり前なのです。
ソシャゲの人気の理由
ここからはソシャゲが人気になった具体的な理由を考えてみます~。
①いつでもどこでも遊べる
これは非常に大きな理由だと思います。家庭用ゲーム機で遊ぶためには、家の中のテレビの前にいなくてはダメ。
当然ながら外にいる時は遊べないし、家にいる時もテレビを使えないとゲームできない。家族が多いなら自分のゲームをするためにテレビを使える時間って意外と少ないのでは?
比べて、スマホなら自由に遊ぶことができるわけで。電車の中でスマホゲームしている人も珍しくない。
こう書くと「それは携帯ゲーム機でも同じだろ?」と言われそうだけど、次の段落で説明しますよ。
②ゲーム専用機が必要ない。初期費用がゼロ。
スマホと携帯ゲーム機の違い、それはスマホが「ゲーム専用機」じゃないってこと!
携帯ゲーム機は基本的にゲームを遊ぶことしかできないけど、スマホなら電話もメールもネットもできる。携帯ゲーム機を会社に持っていくのはダメかもしれないけど、スマホなら文句は言われないはず。
そして、今どき若い人ならゲームに関係なくスマホは持ってるもの。電話もメールも使えないとか生活できませんって(笑)
ゲームに関係なくスマホは買うでしょう。日常的に使っているスマホでゲームができるなら、初期費用ゼロ円でゲーム機を持っているみたいなものでは。わざわざ、ゲームしかできない携帯ゲーム機を買わなくていい。
家庭用ゲーム機なら、もっと初期費用は高くなります。4万円とか普通にするし、1人暮らしの人ならテレビを持ってない人もいるかも。テレビも買うなら合計6万円とかになる。
6万円も使って家にいる時しか遊べないゲームをするか、初期費用ゼロで好きな時に遊べるゲームをするか。こう比べればスマホゲームが人気になるのも当たり前。
③基本無料DLで、気軽に始められる。ソフトを買う手間も無し。
さらに、ソシャゲってのは基本的に無料DLができる。こうなるとソフト代も無料ってことに。家庭用ゲーム機だとソフトも5000円ぐらいはしますからね。
また、いつも使っているスマホでDLするだけなのでソフトを入手するのも非常に簡単。わざわざ予約して店に行ってお金を払うなんて必要も無し。
ソシャゲはゲームを始めるまでにお金を使わなくていいし、ソフトを用意するのも簡単。とっても気軽にゲームを始められる、これがソシャゲが人気になる理由なのは間違いないでしょう。
④イベント、アップデートが多い。話題がなくならない。
スマホゲームには、ソシャゲ以外にも買い切りゲームもありますよね。また家庭用ゲームも基本的に買い切りタイプ。
ソシャゲには買い切りゲームにはない魅力があると思います。それが「イベント、アップデートの多さ」。
どんなに面白い買い切りゲームでも、3か月ぐらいやったらストーリーはクリアして新しい話題って無くなるもの。ファン同士でも今さら話すことは少ない、これって結構さびしいんですよねぇ。
比べて、ソシャゲはイベント・アップデートが繰り返し行われプレイヤーに新しい楽しみと喜びを提供し続けます。ファン同士も話題に困りません、これがソシャゲの魅力の1つでは。
最近では家庭用ゲームが追加コンテンツを用意することも増えてきましたが、ソシャゲみたいな多さじゃないですし。
⑤やめる時も、気軽。
ソシャゲは始めるのも気軽だけど、やめる時も気軽でしょう。アンインストールしたらそれで終わり。無料で始めたんだから、嫌になったらサクッとやめてしまえばいい。重課金してたらちょっと話は変わりますが……(笑)
ソシャゲ全体の雰囲気として「退屈になったらやめて当たり前」って空気がありますよね。やめやすい、これも人気の1つじゃないでしょうか。
無料で始めて合わなかったらアンインストール、これを繰り返して面白いゲームに当たれば課金してみればいい。家庭用ゲームだと、こういう試し遊びって中々できませんからねぇ。
それにゲームをしない時のゲーム専用機ってのは邪魔になるけど、スマホはゲーム以外で使うので問題なし。
最初の部分で「家庭用ゲームの方が本格的」だって言いましたけど、ユーザーは本格的なゲームなんて望んでいるんでしょうか?
ゲーム機が進化するたびに性能が上がり、よりグラフィックがきれいで複雑なこともできるゲームが開発されてきました。
でも、すべての人がグラフィックが超きれいで複雑なゲームを欲しがっているとは限りませんよね。
もともと本格的なゲームでしっかり遊びたいのは一部のゲーマーだけで、多くの人は気軽に始めたりやめたりできる簡単なゲームの方が好きなのでは?
(番外)ガチャによる、ギャンブル的な楽しさ
まぁ、ソシャゲの話をするなら無視できない要素では(笑) 人間ってのは昔からギャンブルが好きなもの。アメリカのカジノなんか有名。
ソシャゲのガチャには運による当たり外れがあり、そこにギャンブル好きな人が吸い寄せられているってのもあるでしょう。
まとめ
今まで書いてきたゲーム機による違いを表にしてみました
自由な場所で遊べる | ゲーム専用機がいらない | 初期費用が安い | イベントや、アプデが多い | ゲームとしての面白さ | |
家庭用ゲーム | × | × | × | × | 〇 |
携帯ゲーム | 〇 | × | △ | × | 〇 |
PCゲーム | × | 〇 | ? | ゲームによる | 〇 |
買い切りの スマホゲーム | 〇 | 〇 | 〇 | × | △ |
ソシャゲ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △、または× |
こうやって見ると、ソシャゲにも独自の魅力があることが分かります。ゲームとしての面白さ以外の部分は家庭用ゲーム機より圧倒的に上。
つまり、本格的なゲームを求めているゲーマー層以外がソシャゲに流れていくのもしょうがないと言えるのでは。
家庭用ゲーム機もゲームセンターを衰退させたんだから、新しいゲームの遊び方によって客を取られるのも時代の変化。
最後に整理すると、ソシャゲが人気になった理由は
①いつでもどこでも遊べる
②ゲーム専用機が必要ない。初期費用がゼロ。
③基本無料DLで、気軽に始められる。ソフトを買う手間も無し。
④イベント、アップデートが多い。話題がなくならない。
⑤やめる時も、気軽。
(番外)ガチャによる、ギャンブル的な楽しさ
というのが、私の意見です~!
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