漫画「HELLSING」について語ります! ~やばいキャラしか出てこない!~

かっこよすぎるセリフ! 信念をもったキャラクターたち! 個性的なストーリー展開!

というわけで、今回は漫画「HELLSING」(ヘルシング)について語ります。吸血鬼と狂人と狂信者が、めっちゃめちゃに殺し合うバトルアクション。作者は「平野耕太」、全10巻。

イギリスVSナチスの残党VSキリスト教カトリック、私の安全のためにこれ以上踏み込みませんが舞台設定がやばすぎる(笑)

多少のネタバレがありますので注意。

生き様をつらぬく、前向きなキャラクターたち

この作品の大きな魅力の1つとして「キャラクターがみんな自己肯定感を持っている、前向き」ってのがあると思うんですよね。

インテグラ様、ベルナドット隊長、少佐、アンデルセン神父……キャラの多くが自分の生き方に自負を持っている。悩まないしブレない、過去に縛られてもいない。見ていて非常に気持ちがいい。自分もこんな風に生きたいな~! と思わせてくれる。

特に悪役の人たちに誇りがあって楽しそうのは良い。私は被害者意識のある悪役が嫌いなんです。

過去に縛られている、様々なできことに思い悩むながら成長していく。そんな登場人物は何というかジメジメしてる。しかし、ヘルシングのキャラはカラッと乾いてるというか。

物語が始まった瞬間すでに完成してるという表現もできそう。思い悩みながら成長していくキャラが主人公の作品も多いもの。そういうのも感情移入できて良いんだけども、見てて疲れたりイライラしたりすることもありますよね。

ヘルシングのキャラはひたすらに自分の道をブレずに突き進むのであり、見てて爽快感と安心感があるというか。

作中で真面目に悩んでたり過去に縛られるのってセラスとマクスウェル局長ぐらいでは? アーカードさんも地味にメンタル弱いか。残りはみなさん精神的な強さが意味不明な領域。

独特なストーリー展開 主人公が強すぎぃ!

↑で言った、物語が始まった瞬間すでに完成してる、にも重なりますが本作の主人公「アーカード」は最初からぶっちぎり最強。これも中々に珍しいストーリー設定では?

弱い主人公が苦戦の中で成長していく……これがバトル系の定番。しかし、アーカードさんは苦戦らしい苦戦はしないし重度の戦闘好きで楽しげに容赦なく殺しまくっていくという。ネットでは「主人公がラスボス」なんて言われたりもしますが、まさにそんな感じ。

むしろ敵に同情する勢い(笑) 相手の吸血鬼からも化け物呼ばわりされるほどのチートっぷり。アーカードVSその他のキャラ全部、でやってもアーカードさん勝つでしょうし。それぐらいのバランス。

これでしっかり面白い話になってるんだから、作者の平野耕太さんの実力は大したものです。ここを考えてみると直接戦闘では主人公アーカードが勝ち続けながらも、より高い視点の戦略レベルでは逆に悪役である「少佐」が最初から最後までほぼ狙い通りに作戦を進めているからでしょう。

「試合に勝ってるけど勝負には負け続けてる」みたいな状況だと。ロンドンへのテロは防げてないし。主人公は最強だけど万能ではない、悪役にもしっかり見せ場がある。ここがヘルシングのストーリーの面白さ。

それにしても、これだけ化け物すぎるアーカードさんを100年前のヘルシング教授たちはどうやって倒したんでしょうか。たった数人で勝ったとかやばすぎ、全員がアンデルセン神父レベルに強かったのか……?

好きな登場人物ベスト5

私「イマ猫」の独断と偏見です。

1位 少佐

この作品で最も存在感のあるキャラクター、それは悪役である少佐でしょう! この人がめっちゃくちゃに良い。私の好きな悪役ベスト10には確実に入ります。

運動不足のデブであり戦闘力まったく無し。しかし、その諦めない心と準備に準備を重ねた周到な計画を持って最強の吸血鬼アーカード打倒を目指す! ここだけ説明すると少佐が主人公に見えてくる(笑)

戦争大好き人間で、手段(=戦争)のためには目的を選ばないという狂気の存在。勝ち戦だけなく負け戦でも大歓迎な超やばい奴。1000人の吸血鬼を指揮する、人間。出てくるたびに名言を言いまくる悪のカリスマ。

「強くてかっこいい悪役」は色々といますが、「直接には戦わないのにかっこいい悪役」は少ない気がしますよ。作中の部下たちも読者も、強さではなく狂気に惹かれるのです。

作戦を成功させ、楽しく満足げに殺されるのも見事な散りざま。やはり悪のカリスマたるもの最後まで余裕を見せねばなりません。負けシーンこそが悪役の華。

……しかし、本人はアーカードに勝ったと思ってるまま逝きましたが、実際には復活されちゃいました。さすがチートの塊アーカードさん。これを知ったら少佐はどう感じるのか。戦争できれば負けても楽しいとは想いますが、さすがに悔しがるんでしょうか。そして喜々として再選準備と。

でも最初から最強だったくせに虚数による瞬間移動を獲得して、さらに強くなってそうなアーカードさんとかどうやって倒せばいいのやら? 強敵との闘いで成長を忘れない主人公の鏡(笑)

2位 ベルナドット隊長

化け物たちの中に放り込まれた一般人枠……かと思えば、はした金で殺し合うガチガチの傭兵。普通にやばい人である。作中でも南米のホテルの時に涼しい顔して殺しまくり。

しかし、ロンドンの崩壊には怒ってる様子。自分がクズであると自覚しつつも一般人の平和を尊重できる男前。

本当は死にたくない、と言いつつもセラスを救出して満足気に死亡。やはり笑って死ぬキャラはかっこいいですな! なんて思ってたら彼女の魂の中に同居してるという作中屈指の勝ち組。

3位 ペンウッド卿

無能だが、男の中の男。ある意味で精神が子供っぽい自由人だらけの中で輝く大人。このキャラのおかげで作品が2倍ぐらい面白くなってると感じる影のMVP。

4位 アーカードさん

ドSかつドM。勝手に期待して勝手に失望してくる。最強の吸血鬼にして死にたがりの人間大好きおじさん。基本的にクールでかっこいいが、急にぱっつん美少女に変身して煽ってきたりするユーモアの持ち主。

5位 ウォルターさん

有能な老人執事であり糸使い。糸使いって、かっこいいキャラしかいない気がする。戦闘シーンが毎回かっこよすぎる。何気に気が強くヤンに煽り言葉を返すシーンは良い。

と思っていたら生き方が分からなくて裏切ってくるダメな人。でも、お嬢様のことは普通に認めてて2重に面倒くさい。青年モードも少年モードでもオシャレな見た目でたまらない。

 

……男キャラばっかになりましたね(笑) インテグラさまもセラスさんも好きですよ。というか、出てくるキャラみんな良い。素敵なキャラしか出てこない漫画。

かっこいいセリフのオンパレード!

作者の名前から「平野節」とまで呼ばれる、個性的でかっこいいセリフの数々も魅力。というわけで私も好きなセリフをいくつか抜き出してみると、

いいですか暴力を振るって良い相手は悪魔共と異教徒共だけです (1巻)

キリスト教の歴史は戦いの歴史だ 異端審問と異教弾圧で屍山血河を築いてきた最強の世界宗教だ(1巻末)

小便はすませたか? 神様にお祈りは? 部屋のスミでガタガタふるえて命乞いする心の準備はOK? (2巻)

「教義のためなら教祖も殺す」 (2巻末)

戦争交響曲が聞こえる あの懐かしい音が 阿鼻と叫喚の混声合唱が

世の中には手段のためには目的を選ばないというような どうしようもない連中も確実に存在するのだ (4巻)

諸君 私は戦争が好きだ 諸君 私は戦争が好きだ 諸君 私は戦争が大好きだ (4巻)

ウチの家系は割とそーいうホントに人間のクズの家系なんだ (6巻)

皆笑って死んでいく そうだ奴らは死ぬためにやって来たのだからな (9巻)

ああ これは良い 良い戦争だった (10巻)

かなり厨二病で臭いっちゃ臭いけど、それがいい。名言だらけ。すげーセンス。あと巻末と表紙下のカオス空間も好き。

飛び出す描き方、平野画法?

1巻の間は絵が上手いってわけじゃないんだけど、途中からズンドコ迫力が出てくる。始めて読む人は1巻だけで判断しないで! ってのはヘルシングファンあるあるの意見だと思います。漫画の連載って年単位なので途中で変化してたりするのは面白いところ。

それから平野さんの絵は色々と特徴的なんだけど、その中に「コマの枠から出す描き方が多い」ってのがあるんじゃないかと。

↓みたいな感じ。

遠近感・迫力が増しますね。意識して読んでみると、コマから飛び出してるシーンが意外なほど多くある。

別に平野さんオリジナルの手法でも無いけど、これを多用するのは1つの作風だと思います。平野節ならぬ平野画法?

しっかり独自の作風のある人って良い。いやー、HELLSIGはすごい漫画だし、平野耕太さんはすごい人です。

 

 

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