「キャラクターが勝手に動き出す」について考えてみる!

作者にとっても予想外!? そんなのありえるの!? 実際に起きているのはむしろ逆!

というわけで、今回は創作において「キャラクターが勝手に動き出す」現象について考えてみます。

小説家・漫画家さんが言ってたりしますよね。自分で創作活動している人は実体験があるかもしれません。私も感じたことありますわ~。

これはどういうことなのか? 結論から言うと「むしろ勝手に動こうとしているのは製作者で、キャラクターの動きは固定されている」というのが私の考察です!

キャラクターと制作者の不一致

キャラクターが勝手に動き出す、予想外の行動をする、コントロールできなくなる。この状況を図にすると↓のようなイメージが一般的だと思います。

キャラクターの行動が作者のしたいこととズレる。話が考えていた方向に進まない。

しかし、実際には逆だと思うんですよね。つまり「途中で変化しているのは作者の方である」。勝手に動いてるのは作ってる側。

物語・キャラクターはむしろ真っすぐ動いている。それに対して作者が途中で「方向性を変えようかな」「新しいアイディアを入れよう!」「このままじゃ面白くないかな」などと考える。

しかし、すでに物語・キャラクターには強固な流れがあるから変更が上手くいかない。方向が変わらない。これがズレの原因じゃないかと。

設定が固まったキャラは途中から変化させられない

どうして、こんな状況になるのか。それは設定が固まったキャラは途中から変化させられないからでしょう。

たとえば「好奇心が強すぎて問題を起こしまくるトラブルメーカーな少女」というキャラを作ったとします。

そして物語の途中で、作者が「ここは平和にサクッと短く話を進めたいな」と思う。でも、トラブルメーカーな少女は問題を起こしちゃんですよ。だってトラブルメーカーなキャラなんだから。動かないで欲しい! 静かにしてて! と思ってても動く。

別の例を出すと「復讐の旅をしているが、実はとても心優しい青年」というキャラがいたとします。

物語の終盤でついに宿敵を発見してバトル! 勝利! でも、青年は相手にとどめを刺さずに許してしまう。だって心優しいので。

作者と読者が「こんなクソ野郎はぶっ殺してしまえ! その方がすっきり気持ちいい展開になるぞ!」と思っても心優しい青年は相手を殺さない。

つまり、キャラクターの設定がしっかり固まってしまうと、そこから先の行動も固まる。方向性が決まるとその方向に進み続ける。

まぁ流れが一度できると後は自然に進んでくれるので、上手く行ってるうちは描きやすくなって良いことではあります。

強引に動かすとキャラがブレる

今までの話を逆から見ると、作者の意図に合わせてキャラを強引に動かすと設定が壊れる。不自然・整合性が取れない・キャラがブレる、そういう批判が出てきてしまう。

また、違う視点から見ると「キャラクターを100%支配できている状況はマズい」とも言える。設定がしっかり固まってないからこそ自由に動かせちゃってるわけで。確固とした人格があるなら簡単には操れない。

でも、途中で変更が必要な場合もあるよね……

作者の意図に合わせてキャラを強引に動かすと設定が壊れる、でも変更しないと物語が面白くならない時もありますよね!

最初の思い付きがそのまま上手くいことは限らない。スタート方向が間違っていたりする。そんな時はキャラクターに自由にさせていくと微妙な結末に!

設定が固定されたキャラクターは、その流れの中で動く。でも流れそのものが微妙!

最初から面白い結末に向かって一直線にキャラ設定・ストーリー展開を決められれば強引な変更しなくて済むんですけどねぇ。それができれば苦労しないと。

長編作品とか完成までに余裕で1年とか必要。スタートからゴールまで完全に見切って始めるのは難しい。

流れが面白い時はキャラが勝手に自然に動いてくれるのは大歓迎なんだけど、流れそのものがミスってる時は修正しにくくて困る。いはやは創作は大変なものです。

まとめ

・キャラクターの設定がしっかり固まってしまうと、そこから先の行動も固まる。

・物語&キャラクターは設定のまま固定された流れに乗っている。途中で勝手に変化しているのはむしろ作者の方である。

いかがだったでしょうか。これが「キャラが勝手に動く」メカニズム。自分で作ってるはずなのに自分の思い通りにいかない。最初の設定と目指すべきゴールがズレていた。キャラ・物語づくりは大変です。長編を上手く完結させられる人はほんとすごい。

 

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