芸術の中の裸体 ~女性ヌードの方が多い理由とは?~

芸術とか言っても、やっぱり女性の裸の方が多いんですよね(笑) しかし、それはエロい欲望だけでなく技術的な問題も大きいのでは?


この記事の画像は、すべてウィキペディアより

というわけで、今回のテーマは「芸術の中の裸体」。人間の肉体美というのも大昔から芸術の題材になり、肉体美を表現する最もシンプルな方法が裸体(ヌード)でしょう!

裸体を描いた芸術作品は多いもの。そして、男の裸より女性の裸体の方が多い! その理由について西洋美術を参考に見ていきましょう!

女性ヌードの方が多い!

女性のヌードというのは、西洋絵画の中でも1つのジャンルとして定着しています。日本語だと「裸婦画」。ルイス・リカルド・ファレロなど、女性ヌードで有名な画家も存在しますし。昔から色々な画家が色々な女性の裸体を描いているわけですよ。

これに比べて、男性のヌードは少ないしジャンルとして定着しているとは言いにくいでしょう。もちろん「男性の肉体美」をテーマにした作品は数多くあります。特に古代ギリシャ・ローマ時代のものは有名。しかし、「男性の裸体」となると減るんですよね~。

男性ヌードも無いわけではないし作品としては色々とあるけれど、数を比べたら女性ヌードの方が圧倒的に多いでしょう。

↓男性ヌードは絵画では少なく、彫刻ならそこそこある印象。

女性ヌードが多い3つの理由

男性の裸体よりも、女性の裸体の方が多い理由。それは大きく言って3つあると考えます。順番に見ていきましょう。

①芸術家には男が多かった

当たり前ですが、これが大きな理由だと思います。男の裸を描きたいか、女の裸を描きたいか。男の芸術家なら、やっぱり女の裸を描きたい人が多いでしょう(笑)

崇高な肉体美とかいっても、そこにエロい欲望が含まれていることは多いですからね。芸術を作ってるのはしょせん人間なので、そこはしょうがありません!

現実の女ではなく、神話の女神だからセーフ! これはエロが主目的ではなく女神の美しさを表現してるだけ! そういう理論で女神をテーマにした女性ヌードは多くあります。

近代になるまで芸術家と呼ばれる人々は男性が圧倒的に多数派でした。近現代になるまで男性優位の社会が主流なので。人々に称賛されるような立派な活動をするのは男性であり、女性は家事育児などの裏方だったわけで。

②芸術を見る人にも男が多かった

芸術というのは他人に見られてこそ意味があります。芸術家の自己満足だけではなく、他人からの評価も重要。

そして近現代になるまで芸術を観賞して評価したり、芸術家に作品を依頼したりするのは基本的に社会の上層部の人々に限定されていました。

日々の生活に困っている人々には、のんびり芸術を楽しんでいる余裕なんてありませんからね。

そして、支配者・王侯貴族として社会を支配しているのも主に男性でした。ということは、芸術を見る人々も男性が多かったと言えるでしょう。そうなると男性の裸体よりも女性の裸体の方が評価されるのもしょうがない。

昔はエロ写真・エロ動画もありませんし。非現実の女性の裸体は芸術の中にしか無かった。昔は人間の姿を表現したものは絵画・彫刻などしかありませんので、今よりも芸術作品に対する意識は幅広かったと言えます。

芸術を作る人間も、観賞する側にも男が多い。こうなると女性ヌードの方が多いのも当然(笑) しかし、理由はこの2つだけじゃないと私は考えます。第3の理由、それは「③男性のヌードは、股間の部分の処理が難しい」ということでは?

③股間の部分の、技術的な問題も?

つまり、素晴らしい女性ヌードの方が素晴らしい男性ヌードよりも技術的に描きやすいと思うんですよね。まずは↓の絵は見てください。

股間の部分に注目! つるつるっとしてますよね? まるで何も無いかのよう。現実的には陰部があって、完璧に滑らかって訳にはいきません。しかし、ほとんど違和感ないのでは。女性のアレは描かなくても変な感じはしない

次に男性ヌードの場合

再び、股間の部分に注目。この絵だとアレが非常に小さく描かれてしまっています。宗教画なのでしょうがない部分もありますが、小さすぎでは(笑) たくましい筋肉と比べて違和感がありあり。

しかし、筋肉に合わせてアレも大きく立派に描かれていたら、それはそれで微妙な気がしませんか? 大きいアレが股間についていると、どうしても視線が向いてしまいます(笑)

そうなると上半身から伸ばした右足にかけての流れるような曲線が乱されてしまうような?

つまり、男性のアレは小さくても大きくても違和感があると思うのです。小さすぎるとリアリティがないし大きすぎると目立ちすぎる。男性のアレは芸術の中に描きにくい!

じゃあ、股間だけ隠せばいいのでしょうか? それでも根本的には解決しないような気がします。

どうでしょうか? これはこれで股間に意識が向いちゃいますよねぇ。露骨に隠してる感が出ますから。それに異物によって肉体の曲線的流れを阻害すると、わざわざヌードにする意味が薄くなる気がします。

ピンポイントで隠すぐらいだったら普通に服を着せた絵にした方が自然でしょう。やっぱ男性ヌードは、股間の部分の処理が難しいと思いますねぇ。

まとめ

というわけで、女性ヌードの方が多い理由は

・①芸術家には男が多かった。男の芸術家なら、やっぱり女の裸を描きたい(笑)

・②芸術を見る人にも男が多かった。昔の金持ち、権力者は男が多い。

・③女性のヌードの方が描きやすい。男性のアレは小さくても大きくても違和感が出てしまう。

この3つだと私は考えます!

 

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